GAFAMをトップとしたWeb産業は成長の一途を辿っており、経済活動においても欠かせないものになっています。このWeb産業を大きく支えているのは、クリエイターの発想も然ることながら、それを形にするプログラマーの存在が大きいものと考えています。

日本国内においても新規事業や新規サービスの多くがWeb産業のなかで生まれており、プログラマーの需要は高まる一方です。

 

そこで本記事では、ビジネスパーソンにおけるプログラミングスキルの必要性についてまとめてみます。

プログラミングスキルとは

簡単に言ってしまえば、「コンピュータと会話が出来る能力」のことです。

人間社会においては世界中に多くの言語が存在しています。言うまでもなく言語は人間同士の会話を成り立たせるためのツールとして活用しています。お互いの言語についての知識が無ければ、その人間同士の会話は成り立たなくなってしまいます。

原則として、コンピュータは何らかの指示が無ければ何も動作しません。人間がコンピュータに対して指示をするためには、コンピュータが理解出来る言語で伝える必要があります。この言語をどれだけ知っているかということが、プログラミングスキルと呼んでいるものです。

 

もっと細かいことを言えば、コンピュータは「0」と「1」しか理解出来ないため、言語を更に翻訳する必要がありますが、今回の記事では割愛します。

プログラミング言語の種類と用途

コンピュータに指示を行うためのプログラミング言語は多数存在しており、用途に合わせた新しい言語も次々と生まれていっています。

ここでは、代表的なプログラミング言語の種類と用途を簡単に挙げてみます。

 

1、JavaScript

主に動的なWebサイトの制作に用いられます。ポップアップやスライドショーなどを組み入れる際に使用します。

2、Java

世界で最も活用されている言語です。汎用性が高く、WebアプリやAndroidアプリ、ゲーム、業務システムなど広範囲で使用します。

3、Python

コードがシンプルで初心者でも習得しやすい言語です。最近では、AIや機械学習にも用いられており非常に注目されています。

4、C#

古くからあるC言語と上述のJavaを良いとこ取りした言語です。Microsoftが作ったため、Windowsアプリの開発に向きます。

5、PHP

ブログなどに活用されるWordPressを構成している言語です。世界的にも多く活用されているためプログラミングに関する情報も多く初心者でも扱いやすいです。

 

他にも多数ありますが、一言で指示を出すと言っても用途に応じて効率的な「言い回し」が出来る言語を選択する必要があり、プログラミング言語の種類を多く使えれば使えるほど、効率的な開発が行えるということになります。

プログラミング教育

2020年度からプログラミングが小学校の必修科目になりなした。文部科学省の小学校プログラミング教育に関する概要資料の中にプログラミング教育のねらいが引用されています。

 

①「プログラミング的思考」を育む
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

 

ポイントは最後の「論理的に考えていく力」の文言です。
要するに先述した特定のプログラミング言語を学習するわけではなく、プログラミングを行う際の考え方を学ぶということを示しています。

ローコード・ノーコードの世界

昨今のRPA(Robotic Process Automation)ブームに端を発して、ローコードやノーコードといった言葉を耳にするようになりました。ここで言う「コード」はプログラミング言語における文章のことを指しています。ローコードやノーコードは、広い意味でプログラミング言語を知らなくともコンピュータに指示が出せることを意味します。RPAはその代表的存在になっていて、ロボットの作成画面上でコンピュータにさせたい動作が書かれた箱を上から下に配置してスタートボタンを押すだけで、自動的にそれらの指示が出されてコンピュータが動き出すというものです。これであれば一つ一つの動きをプログラミングによって明記する必要が無く、誰でも簡単にコンピュータに指示が送れるということで大変注目されています。

 

IT業界のなかでは「自動化」という概念は古くから根付いていて、コンピュータの操作においては可能な限り人の手を使わずいかに自動的に動作させるかがポイントになっています。

自動化させるためには、人の手の動き(操作内容)をプログラミングで表現する必要がありましたが、ローコードやノーコードは視覚的にプログラミングが行えることが大きな特徴と言えます。

まとめ

結論として、”プログラミング言語が書ける”というスキルは、ITエンジニアで無い限りは保有する必要はないと思います。

DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するためのデジタルツールの多くは、まだまだプログラミング言語を用いたカスタマイズが必要な状態ですが、近い将来においてはノーコード化が更に進んでいくと思われます。

 

ただし、プログラミング教育における「論理的に考えていく力」が養われていなければ、これから高速に進むであろうデジタル化には対応出来なくなってしまいます。

論理的に考えていく力=プログラミングスキルと仮定するなら、ビジネスパーソンも生き残りを賭けて習得すべきものと考えます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

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